会社の業務をしていた時にパニック発作に落ち入りました。はじめての感覚でそれがパニック発作であることが分からず、苦しんでいました。
診療内科に通院し、先生からは軽度のパニック発作という診断をいただきました。その時の体験と心境を書いていこうと思います。
私の体験が誰かの役に立つことを願って。
コンテンツ
プチパニックになった経緯
簡単に私の家庭状況を説明します。
子供2人、猫一匹、妻と共働き。住宅ローン持ち。
転職5年目で、大きな仕事を任されており、夏場からかなり仕事量とストレスが増えました。それに伴い、妻も忙しく、家事の分担や子供の面倒などで揉めることを増えました。
この頃から独り言や子供へのあたりが酷くなり、心配した妻に勧められ、診療内科通いはじめたのを覚えています。
その時に先生に言われたのは、「業務の調整をお願いした方がいい。このままやり続けた取り返しのつかないことになるからね。最悪、仕事辞めることになることを覚悟して、やらないと体壊したらもう働くことをできなくなるからね。」と言われて、気持ちを和らげる薬をいただき、しばらく飲んでいました。
その後、しばらくして、家庭と仕事量が落ち着いてきて、特に業務の調整も必要ないかと自己判断して、面談などでも伝えていませんでした。この時は、心の余裕があったので「今年は乗り切れる」という確信がありました。
が、この直後自分の判断が誤っていた事が気付かされる事が起きました。
予期せぬ一社の立ち上げが舞い込んできたのです。
これは本当に予想外でした。
この時は「やばいけど、なんとかなるか」
という少し楽観的に思っていました。が、これが自身を苦しめることになるとはその時の僕は思っていませんでした。
想像以上にきつかったもう1社の立ち上げ
この1社が相当規模が大きく、立ち上げる期間が1ヶ月しかない難易度高めの案件。入社して以来短い短期間で大規模なお客様の立ち上げは初めてでした。短期間でしたので、打ち合わせ回数多く、資料の作成、説明からやっていたのでかなり大変でした。
それに伴い9月と10月が妻の繁忙期となり、公私ともに忙しく、仕事のコントロールが段々と難しくなりました。それでも定時で帰る日、残業する日と決めてやっていましたが、どうすることもできなかったのが、子供の発熱。
こればかりは帰らないといけなくなり、早退などをして対処していきました。
ただ、仕事はその分滞る。消化出来なかった仕事は、土曜日出勤して対処してました。ただ問題は、休日出勤の振替を忙しくてとれなかったこと。その分、体にボディーブローのように疲労が蓄積されていくのを感じていましたね。
この頃から家庭でも些細なことで喧嘩をするようになっていきました。そしてその喧嘩をみた子供達にも悪影響がではじめたのもこの時からです。
もうこの時は家庭と仕事のストレスに板挟み状態で、本当に辛かったです。それでもなんとか軌道に乗せて、納品物を納品し、売上を上げました。
ひと段落ついた後に体に異変が!?
仕事がひと段落して束の間、ある時体に異変が出ました。
ある時に仕事をしていると急に頭の中が真っ白に・・・・。文字通り、何も浮かんでこない。それと共に「どうしたらいいんだ」と頭を悶えていたと同時に、「俺死ぬかも」という恐怖が襲ってきたのを覚えています。
時間にして5分ほど。
その時は、そばにおいてあった紙とペンを使って、やることを書き出して、なんとか冷静を取り戻しました。
「あれはなんだったんだろ」とその時はそんな風に考えていましたが、初めての感覚で気持ち悪さ感じていたことを今でも覚えています。この時異変を上に報告しておけばあのような惨事にはならなかったのかもしれません。
大きなミスをやらかし、お客様大激怒
システムの設定を間違えた状態で公開してしまい、大口のお客様を大激怒させてしまいました。そのリカバリーで深夜作業をしていると急に胸が苦しみだし、呼吸ができない状態になりました。
その時は、私一人しか仕事場にいないため、救急車を呼ぼうとしました。が、ここで救急車を呼ぶと深夜作業を行う時は2人ペアという特別ルールが作られ、多くの人に迷惑をかけてしまうため、しばらく作業を中断し、様子を見ることにしました。
しばらくして、少し落ち着いたので作業をそこまでで終え、その時は帰りました。
それから会社に行くのが怖くなった
それから会社に行くために電車に乗っている時から、動悸が止まらなくなりました。会社についてからは胸の圧迫と常に首を絞められたような感覚があり、息苦しい状態が続きました。
「これは流石にまずいな」と思い心療内科の先生を再び訪れることにしました。
そこで先生には、軽度のパニック障害という診断を受けました。症状の原因は緊張した状態が続いたため、体に出たとのこと。
軽度としたのは、重度であれば日常生活はおろか会社に行けないそうです。まだ行けてるのなら、物分別や思考力が残っているので、強い薬で止める必要はないとのことでした。
ただし、「完治させたいなら強い薬を処方するけど、仕事ができなくなるよ。どうしたい?」と言われ、ミスのカバーや今後の仕事の事を考えて、「しばらくは続けたい」と答えました。
処方された薬は、気持ちを抑える漢方薬と辛くなった時のとんぷく薬をもらいました。
今もとんぷく薬を飲みながら仕事に行っておりますが、胸の圧迫感や動悸は相変わらず止まりません。本当にメンタルを壊したなと今も後悔しています。
今回の経験から学んだこと
今回の経験から学んだこと又は反省すべきことこの一言に尽きると思います。それは無理をした。
体と精神の限界を超えていたのに関わらず、「やらなければ」という気持ちでだけで自分の心と体の事を考えずに突き進んだことが今回の結果を招きました。今回のパニック発作が起こる前にいくつかの兆候がありましたので、参考までにまとめさせていただきます。
独り言が増える
ぼーっと考える時間が増える
相手の言っていることが理解できない
上記の三つのことが頻繁に起こっていました。独り言はひどく、道行く人が振り返るほどでした。また、仕事中にぼーっとする時間が増え、相手の喋ってることが理解できないことが度々ありました。
以上の3つが頻繁にあるなら一度診療内科に言ってみてください。
気持ちを抑える軽い薬を処方してくれると思います。薬を飲むことによって気持ちが落ち着き、症状を緩和することも可能ですよ。私もパニック発作になる前には飲んで気持ちを抑えていました。
また、カウンセリングなどを利用することもおすすめです。人に話すだけでも、心が落ち着く事があります。一度利用してみるのも良いともいます。
少しでも体に異変を感じたら診療内科を受診してください。
私の戦いはまだこれから続いていくので、その結果をまたこのブログで報告させていただきます。